令和3年度から設置された三島村ジオパーク学術研究等奨励補助金ですが、
それを活用して大学の方が三島村の調査をしてくださいました!
その中でも以前から三島村で民俗など文化系のことについて調査・研究をしていた、
神戸大学の荒木氏が3月9日(水)に硫黄島で報告会を開催してくれました!
今回の調査・研究でどういうことをしたのか、報告をしてくださったのと、
島民の方にヒアリングをする中で
「昔の祭りの映像を見てみたい!」という要望があったので、
映像制作会社さんが撮影していた
1983年開催の「硫黄島八朔太鼓踊り」の映像の上映会も開催しました!
(上記写真が八朔太鼓踊りと仮面神メンドン(写真の左))
会には40名を超える方にご参加いただきまして、大変有意義な会となりました。
ご年配の方からは「懐かしいな」という声、
若手の方からは「当時の島はこんな感じだったんだ!」という声がありました。
私も興味津々で、しっかり見させていただきましたが、
言葉でいろいろ説明されるより、映像で見た方が何倍も情報が入ってきますね。
いかに映像資料として残しておくことが重要なのか、よーく分かりました。
そして今回は特別ゲストとして、この映像を撮影したときに現地に同行していた、
黎明館(鹿児島県歴史資料センター)元学芸員の川野さんにもお越しいただき、
興味深い話をしていただきました!
興味深い話というのが「外国にある仮面神と三島村の仮面神が似てる」ということ。
他の鹿児島の離島にも同じような仮面神がいて、本土にいる神とはちょっと性質が違うようです。
外国とのつながりがあって、三島村にメンドンなどの仮面神の文化が伝わったのか。
小さな島ですけど、広いつながりがあったんだなぁとロマンを感じましたね。
三島村は高校・大学・研究機関などがないですが、
ありがたいことに県外の大学の方にも調査・研究活動を進めていただいております。
ジオパークとしても、引き続きこういった調査・研究を支援していき、
三島村の新たな知見、学術情報を蓄積させていきたいと思います!
ちなみに1983年の映像については、
後日、映像制作元である(一社)民族文化映像研究所より寄贈いただきました。
学校教育等で活用させていただきます!