9月12日~14日にかけて鹿児島大学水産学部と三島村が連携して、
竹島港周辺海域に、木製の人工魚礁を設置しました。
SDGsにつながる保全活動の一つと考えています。
まず人工魚礁ってなんだ?と思う方もいらっしゃると思います。
簡単に言うと、魚の住処や逃げ場を人工的に作ってあげるというものです。
普通の魚礁はコンクリートなどを使うことが多いですが、
今回魚礁は木を使って作られています。
使われている木はボルネオに分布する「ウリン」という木で、
ウッドデッキなんかに使われる丈夫な木です。
雨ざらしでも100年くらい腐らないらしいですよ!
今回の魚礁は「ウリン」の中でも商品にならない端材を使っています。
端材を使うことは、もともとお金ならなかったものをお金に換えることができますし、
捨てられてしまえば、燃やしちゃいますので、二酸化炭素を出さずに済むといった点で、
環境にも良いし、持続な可能な取り組みだと思います。
(下写真の茶色の立方体が今回入れた魚礁です)
ちゃんと魚が住み付けば、魚類資源の維持にもつながるし、
魚が多く集まるきれいなダイビングスポットになったりと様々なメリットがあります。
実際に投入してみると、平坦な地形が少なく、なかなか設置に難儀したようです。
三島村は、火山の影響でごつごつの海底地形が多いです。ごつごつなのは魚にとって非常にいい環境です。
(海中の写真がなくて、申し訳ございません!)
鹿児島大学とは水産学部の練習船を使った授業を共同で実施したりと、連携を進めています。
【練習船を使った授業の記事(海の上での授業!SDGs関連の内容も!竹島×鹿児島大学)】
今後はこの魚礁を水中ドローンでモニタリングしながら、魚の住み付き具合を見ていきたいと思います。
(下画像は水中ドローンです、便利な世の中になりましたね笑)
地質・地形だけにとどまらない幅広い活動にご期待ください!