筍マンになりました。

私事になるのですが、先月ついに嫁が硫黄島に引っ越してきまして、夫婦でどっぷり島民やるようになりました。その一つが、筍とり。

三島村の筍は、大名筍といって、アクがなく生でも食べられる筍なのです。大名筍の流通量は少なく、鹿児島でもあんまし売ってません。むかしから築地に(今では豊洲に)出荷してきてて、銀座では焼き筍が一本1000円で売られているらしい。

その出荷を支えるべく、今年から僕たちも筍とりに参加するようになりました。

朝6時に起きて、休憩用のコーヒーとおやつと、ホームベーカリーが焼いてくれた食パン一斤を持ってたけのこ山へ向かいます。僕らが着いた頃には先輩たちはだいたい山に入ってます。誰もいなさそうなところを選んで山に入り、汗まみれ蜘蛛の巣まみれ、日によっては雨でズブ濡れになって筍をとり続けます。

これがけっこーな重労働。背中に10キロ、20キロと背負って山を歩きまわり、倒れかけて邪魔になった竹を踏みつけて折って道を開いたり、くぐったり、乗り越えたり、を繰り返して筍を集めるの、わりとしんどい。

だいたい2-3時間とったら工場へ。
商品にするために皮をタオルで拭い、

サイズごとに長さを揃えて

出荷用に選別します。

そして箱詰め。

役場にいたときの仕事として、斎藤GIFT潤ーさんにお願いして作ってもらったかっこいい箱に詰めて、

出荷されます。

今年の収穫は、6月上旬で終わり。
また来年、もっと効率よく採れるようになりたいなあ。

そうそう、採ってはきたけど規格外、という筍も、山での見極めに慣れるまではそこそこ出てしまいます。そういう筍はお持ち帰りにして、塩漬けとか冷凍とかで自家消費用にまわされます。そんなわけで、銀座では1本1000円の高級筍を、うちでは食べ放題状態。様々な幸運が重なったとは言え、シーズン1ヶ月の食費が、、なんと5000円でした。旬のものをその場で食べる、という贅沢をしながらこんなに安く暮らせるなんて、、幸せです。島暮らし、最高。

そんなわけで、筍マンになったひさしでした。

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