ウエディの硫黄島滞在記4 番外編「初めての三島村」

こんにちは、ウエディです。

突然ですが、僕の実家は大阪にあります。実家から奈良にある大学まで徒歩と電車で2時間かけて大学に通っていました。授業終わりにはバイトに行って終電の時間まで勤務し、終電に乗って帰宅していました。

この生活を続けているとき、
「大学遠いなー、満員電車嫌だなー、終電まで働くの疲れるなー」
とか思っていたけど、それが日常であり普通だったため、それ以上に何も感じませんでした。

普通って怖いですね。。。

将来のこんな仕事がしたいとか、夢もない生活を送ってました。
大学の授業も一部の授業を除いて、退屈で退屈で仕方ありませんでした。

そんな生活の中、大学3年の7月初めて、三島村に行きました。
これが僕に刺激やワクワクを与えてくれる経験になりました。
天候や波の状況によって、船が出るか出ないかわからない。
そんな状況がなぜか、とてもワクワクしてたまりませんでした。

船が錦江湾を出て竹島に向かっていると、いつの間にか船と一緒に数羽のカツオドリが飛んでいました。人生初の生カツオドリ!

そして、水面を見ると魚が飛んでいます。飛んでる?
トビウオ!!
これも人生初!船の波にビックリして飛んでます。ちょっとしか飛べない奴、めっちゃ飛ぶ奴、色んな子がいて見ていて楽しかったです。

そんなビックリして飛び出したトビウオをめがけて、カツオドリが急降下!
カツオドリが船と一緒に飛んでるのはトビウオを狙うためなんですね。頭いい。

続いてのワクワク!島に行くと商店はあるが、コンビニやスーパーがないことにもワクワクしました。

島に行く前に買った食料は色んな調味料と、米20kgだけ。
色んな調味料買ったのに調理する食材がない、あるのは米だけ。って、意味わかんないですよね。
そのとき先生から出された命令が、「米以外の食料は現地調達せよ」でした。
イカれてますよね。
行ったことのない、どんな食料があるかわからない場所に行くのにそんな命令するなんて。。。

残念ながら、言われてる側もアホだったのでそれを聞いて「ウェーイ!!!」とはしゃいでいました。
結果、一番最初にお邪魔した竹島では魚を捕るために海に潜りましたが、素人なのでなんの収穫もありませんでした。当然の結果。

そんな中、同行してくださっていた地域おこし協力隊の棚次さんが食料をゲットしてくれていました。それは巨大なヤドカリでした。。。

その日のディナーは巨大ヤドカリと陸部隊が収穫していた大名筍。
竹島でお世話してくださっていた晋作さんもドン引きの伝説の料理が完成してしまいました。

「かぐヤドカリ姫」

ヴィジュアルのインパクトが強すぎて、味の記憶がない料理でした。

次の日は硫黄島に移動する前に竹島の綺麗な場所に連れて行って貰いました。
籠港という場所です。地中海のビーチを思わせる風景でした。地中海行ったことないけど。

 

その後、硫黄島へ!

カルデラ壁とオレンジ色の海、こんな景色が日本で見れるなんて。

 

そして、硫黄島でも食料不足に。
釣っても、潜ってもダメでした。潜れず浮いてるだけ。。。

この釣れる気配のない写真、悲しい背中。。。

あまりにも食料がないため、苦渋の決断。
昆虫食をやるしかない。他の奴らはドン引き。
斧とハンマーを手に持ち、外へ!
木を叩いて、割ってを繰り返し、カミキリムシの幼虫を狙いに行きましたが、発見できず。

結局、人生で昆虫食はまだ経験していません。

黒島では珍しい食材をゲットすることができました!
宿泊場所に到着して、火おこしの準備をしていた時です。師匠が現れたのは。
師匠は窯を作るためにU字溝を軽々動かし、僕たちにこう尋ねました。
「良かったらウナギを取りに行くかぃ?」
「ウナギ!?」
はじめは「居てもそんな簡単に取れないだろう」と思っていました。

師匠に連れられ、川へ!

大きな岩を登って、降りて、登って、降りてを繰り返し、10ヶ所のポイントにエサを仕掛けました。
エサを垂らして一晩待つとのこと。次の日がワクワクです!

さあ次の朝!仕掛けを揚げに行くために早起き!
目覚めたら、朝日がめっちゃ綺麗でした☀

これは早起きは三文の徳かも、準備をして師匠とポイントへ!

1か所目、糸が張っている!
手繰り寄せると、何かが掛かっている!
「ウナギやぁー!!!」

なんと!ウナギ釣れました!
しかも10か所中7か所でウナギが掛かってました!

早速、持ち帰って師匠にウナギの捌き方を教えてもらいました。
めっちゃ上手で見とれてしまいました。

僕も捌かせてもらいました!
人生初捌き!それがウナギ!

難しかったです。

その後、捌いたウナギを焼いて、蒲焼きに。
なんでかわかりませんが、焼いてるとこを誰も写真撮ってませんでした。
周りに4,5人はいたのに。。。

そして、火加減は弱く、おいしく焼くことができませんでした。
周りに4,5人はいたのに。みんな火を見てるだけ。。。

ここでも竹島のヤドカリ同様、今でも語り継がれる
「まずいウナギ」
を作ってしまいました。

しかしながら、自分の人生を変える楽しく、素敵な経験になりました!

そして思いました。
自分は講義室で授業を聞いているのではなく、フィールドで体験しながら学ぶのが合っていると!
そこから、学業に対する目標と将来の目標ができました。

学業「硫黄島のインドクジャクで卒論が書きたい!」
将来「自分がワクワクできる素敵な場所で楽しく仕事がしたい!」

このときの僕は一年後、硫黄島に長期滞在することなど知る由もなかったのです。

続く!

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