竹細工伝承の一歩

7300年前、鬼界カルデラができたときの噴火で、竹島・硫黄島の植生は焼き尽くされ一度絶滅したと考えられています。その後、新たな植生が復活するのに数百年かかったとされます。この噴火の後、竹島では琉球竹とそれ以外の森林植生が定着を試みましたが、ほとんどが琉球竹に負けて姿を消すか、ごくわずかに存在するだけとなりました。結果、現在の竹島では、島の大部分が琉球竹に覆われています。

三島村では、竹島・硫黄島・黒島それぞれに琉球竹が存在します。その筍は大名しか食べれなかったほどおいしいとして「大名筍」の名がつき、知る人ぞ知るグルメとして有名です。一方で、竹を加工して漁具や農具を作っていた歴史もあります。今回は、若い島民の方にも竹細工の魅力に触れていただこうと、琉球竹の採取から材料作りと作品作りまで、2日間にわたって講座を行いました。「はまりそう」という参加者の声も多く、「三島村から竹職人が生まれるかも!」とほくそ笑んでいます。四つ目編み

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